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「えっ、私そんな顔しました?」
本人は無意識なんだろうが、多少はショックを受けた。
手で隠したって赤くなっているのは一目瞭然。
「本当に面白いな、見ていて飽きないよ」
ずっと見ていたい。
本当はそう言いたかった。
「神宮時さんはお酒強いんですね。羨ましい」
少し潤んだ瞳で上目遣いに覗き込まれると、動揺して酒を噴出しそうになった。
心臓が口から飛び出しそうにはねたような気がした。
赤い顔を誤魔化したくて、出来ればこれ以上動揺させないでくれと願いを込めて、めぐみの頭にぽんぽんと触れてた。
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