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2杯目をやっと飲み干し、ほろ酔いの潤んだ瞳で神宮寺さんを見上げると、観念したように微笑んでくれた。
「そろそろ帰ろうか」
「はい」
特に足がふらつくわけでも呂律が回らないわけでもない。
今が1番ちょうどいい気分。
これ以上は欲しくない。
「マスターご馳走様でした」
「ありがとう、気をつけてね。誠、ちゃんと送ってけよ」
「わかってますよ」
この2人は本当に仲がいいんだなぁと思いながら店を後にした。
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