俺のもの

2/40
前へ
/40ページ
次へ
ひとりぼっちになったリビングで、少しぬるくなったコーヒーを手に取る。 静かすぎるリビンクに、私の心臓の音だけが大音量で鳴り響いている気がした。 突然の電話に助けられたと思う反面、なぜかガッカリしている自分に気づいて、 打ち消そうと頭を押さえてブンブン振っていた。 何やってんの私!  付き合ってもいないのに、キスとかあり得ないでしょ。 何流されてるの? ちゃんと抵抗しなきゃ。 でも、あの瞳みたら吸い込まれちゃうんだよね。 それにあんなに気持ちのいいと思えたキスは初めてな気がする。 .
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

834人が本棚に入れています
本棚に追加