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自分でも気がつかないうちに泣いていたようで、なぜ泣いているのか理由さえわからない。
「ううん、わからない」
正直に答え、首を横に降る。
「嫌だって言ってももう止められないけどな」
誠さんは頬を流れる涙を唇で掬い、もう一度深く唇を合わせる。
どうして抵抗出来ないんだろう?
こんなに簡単に体を委ねるなんて……。
頭が混乱して何も考えられない上に、ちょうど胸の先端に与えられた刺激に背中を反らせて甘い声をあげるしかできない。
「めぐみは俺のもの。他の奴に抱き寄せられるなよ」
半ば八つ当たりかと思うほど強く突き上げられて、意識を手放しそうになりながらも反論する。
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