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なんとか仕事に行く準備を済ませ、玄関で靴を履いていた。
「送っていくから待ってろ」
誠さんにそう言われたものの、昨日の朝お店の前でキスされたことを思いだす。
「結構です!!」
いい放って玄関を勢いよく飛び出した。
しかし、そこで初めて気がついた。
「ここどこ？」
車でしか来たことがないから、現在位置がわからない。
ある意味迷子？
回りに見える景色を見つめたまま、ただ呆然と立ち尽くす。
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