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いつもの様に一番のりでフロアを眺めていると、今日は休みのはずの店長が後ろから抱き締めてきた。
「おはよう、女神ちゃん」
本当に心臓に悪いからやめて欲しい。
「お、おはようございます。今日はお休みじゃないんですか?」
休みだと思って油断していた。
「用事が済んだら帰るよ」
いっこうに私を放す気はないらしく、耳元で囁きながら事務所に引き摺って行く。
「店長、離してください」
必死の願いも虚しく、事務所の鍵はかけられた。
壁に背中を押し付けられ、嫌でも昨日の閉店間際を思い出す。
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