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朝目が覚めると、幸せそうな顔で眠る愛しい存在を確認して頬が緩む。
起こさないように抱き寄せた。
むき出しの肩に布団をかけてやると、眠っているはずのめぐみが俺の胸に擦り寄ってくる。
身動ぎしてもなお、起きる気配はない。
俺の腕の中で、こんなにも無防備に眠る姿は愛しいとしか言いようがなくて。
起きているときは多少素直じゃないところもあるが、寝ているときはこんなにも素直だと思うと笑える。
そういえば、抱き合っているときも素直かもしれないが。
そんなことを言ったらきっと物凄く怒るんだろうな。
せっかくの可愛い寝顔を眺めているつもりが、あまりにも気持ちよさそうな寝息につい引き込まれるようにまた眠りについた。
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