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「この人、小さな娘を残して先に逝くのは本当に辛かったんだろうな。
しかも、せっかく作家として少し有名になったのに……。」
「そう?
母親として当然の事をしただけじゃない?」
冴子は感心する俺の発言に呆れながらも、おもむろに自分の身体をぐっと俺の方に寄せた。
持っていたカップをテーブルの上へ。
そのままゆっくりと、俺の肩に両腕を回す。
「……ねぇ、私も早くママになりたいな。」
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