Among the rubble

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冴子が何を求めているのかは察している。 だけど、俺はその期待に応えてやる事はできない。 静かに彼女の腕を解き、俺はゆっくりとソファーから立ち上がった。 「いつかはな。 でも、今は無理だよ。」 俺は彼女から逃げるかのように、飲み干したコーヒーのカップを下げにキッチンへ向かった。 あの状態で黙っていれば、きっと俺はセックスを求められる。 しかも、遊び半分の行為ではなく、夫婦としての義務を果たすための……――――――
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