Among the rubble

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冷蔵庫からコーラのペットボトルを取り出し、空っぽになったカップにそれを注いで一気に飲み干す。 甘くジャンクな風味と心地良い炭酸の刺激が、僅かに俺の複雑な気待ちを落ち着かせてくれた。 冴子に求められる度、自分の不甲斐なさを改めて痛感させられる。 俺は酷い夫だ。 彼女とは夫婦のはずなのに。 ずっとその義務を怠り、自分勝手に生きているのだから。 もう、俺の中では崩壊している。 だけど、彼女にとってはきっとそうじゃない。
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