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電話の親機に残された着信履歴。 そこに残っていた電話番号は、正しく俺の実家のものだった。 ―――母さん……!? 繋がらないとわかっていても、僅かな可能性に賭け電話を折り返してみる。 しかし、回線は絡まり乱れたままで、特に地震の被害が大きいと予想される地域はかなり繋がりにくくなっているようだった。 「クソッ!!!!」 不安と苛立ちが混じる声。 そんな俺の姿を、師匠や兄弟子たちは心配そうにじっと見つめていた。
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