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強い眼差しが、逆らうことを許さない。
仕方なくソファーに腰掛けて、今父に話したことを同じように話した。
「そういうことか……。あいつが大和建設の藤田か……」
あいつ?
今一瞬悪い顔しましたよ。
心から安心したような穏やかな笑顔で優しく私を抱き締めると、誠さんはそっとキスをくれた。
だけど私はホテルでの光景を思い出して、思わず誠さんを振り払ってしまう。
「あのショートカットの女性は誰?」
自分1人モヤモヤしているのが腹立たしくて、つい口調がきつくなってしまった。
「ん?」
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