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「めぐみちゃんの父親って……、まさか椎名社長なんですか?」
「めぐみの親友と結婚したくせに、そんなことも知らないのか?」
呆れてものも言えないとはこの事だ。
「すいません。でも、パーティーには社長のお嬢様もいらっしゃるそうですし、それ目当てにあちこちのご子息も……」
「ということは、更にその男達目当ての女共も集まるって訳か……。めんどくさいな」
「しかし、めぐみちゃんを変な奴に取られないためにも気合い入れて行きましょう」
絶対この状況を楽しんでるなこいつ……。
家に帰ってソファーで新聞を読みながらタバコを吸っていると、疲れた顔のめぐみが帰ってきた。
「ただいま。今日は早かったんですね。ご飯すぐ用意しますから……」
「お帰り。何かやけに疲れてるみたいだけど何かあったのか?」
自分の部屋に着替えをするために入っていくめぐみの腕を掴んで引き寄せた。
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