嵐の予感

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「最近はやけに忙しくて……」 後ろから抱きしめてそっと耳元で囁くと、眉間に寄っていたシワが緩む。 俺のそばでリラックスしてくれるのは嬉しいが、どれだけ気を張って仕事をしていたんだ。 今更ながら心配になる。 「夕飯の準備はいいから風呂に入っておいで。なんなら一緒に入るか?」 「ひ、1人で入れます」 真っ赤な顔をして逃げようとするめぐみを更に強く抱き寄せ、首筋にまた1つ赤い華を咲かせた。 「……ン……」 「そんな顔他の男の前でするなよ」 「しません」 力いっぱい俺の腕を振りほどいてバスルームに駆け込んでいった。 相変わらず可愛いな。 .
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