嵐の予感

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消えるどころか赤い華はどんどん増えていき、どう考えても首や胸元が露になったドレスは着られそうにない。 このドレスを選んだ理由がそんなことだなんて笑える。 「意地悪……」 「めぐみは俺のだから、油断するなよ」 「はい」 「素直でよろしい」 唇に触れるだけのキスをして、誠さんがソファーにかけたままのスーツから平たい箱を取り出した。 どこからどうみても高価なジュエリーが入っているのは一目瞭然。 中に入っていた豪華なネックレスとピアスをつけてくれた。 「素敵……」 .
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