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「そう、なのか……」
ユニは本を閉じ、本棚の元の場所に戻した。
そして持ってきたランプを手に取ると、
「ジェスおじさんが、ご飯作ってくれてるから、立てそうだったら食べにおいでって言ってた」
そう言ってユニは部屋を出ていった。
本当はそれを伝えに来てくれたのか…
でもきっとユニなりに、俺のことを心配して、昔話をしてくれたのかなと思うと、ふ、と笑いが込み上げてきた。
いつも膨れっ面で、ツンツンした態度ばかりとるユニだけど、ちゃんと優しいとこもあるんだな。
「……ユニのこと、少し知れてよかった…」
思わず漏らしてしまった俺の呟きを、まさかドアの外で聞いていた人間がいたなんて、このときの俺は知る由もなかった。
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