第3話

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結局あの後、リビングに足を向けるとジェスさんが作ってくれていたご飯が置いてあり、有り難く頂いた。 ジェスさんは、上半身裸で白いフリルのついたエプロンを身に付けた格好で、何度も俺を潰してしまったことを謝ってくれた。 けどなんだか、その見た目で謝られても、ちょっと笑いしかこみ上げてこなかった…… そして結局ジェスさんの家で一夜を過ごさせて貰い、今日を迎えたわけである。 「おはよう」 「……おはようございます」 ザーザーと雨が地を叩く音が聞こえてくる中、目を覚ました俺はリビングへと向かった。 そこで新聞を読みながら珈琲を飲むシルヴァさんに出くわしてしまった。 昨日のことがあったため、若干気まずい空気になってしまうのでは、と思ったのだが、シルヴァさんの方は何も気にしていないらしい。
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