第3話

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「ん?座らんのか?」 「あ、いえ、失礼します…」 「おはようお二人さん。今朝御飯用意するわね!」 おずおずと椅子に腰を下ろすと、ジェスさんが焼きたてのトーストとサラダ、珈琲を持ってきてくれた。 こんなお洒落な朝食は久し振りだ。 いつもは昨晩の残り物だとか、食べなかったりだとかで、まともに食事をとること自体少なかったりする。 親方なんて朝から酒を飲んでいるときもあるし。 男なんてそんなもんだ。 俺は前にユニがやっていたように両の掌を合わせ、いただきます、と言ってからトーストに手を伸ばした。
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