第3話

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まあ、聞いたところでユニが教えてくれるとは到底思えないけど。 「そういえば、ジルくん、だったかしら。 いつまでリリオンにいる予定なの?」 「あー…どうでしょう。親方の気まぐれもあるんですが、多分、あと3日位かと」 今回は人魚の捜索のために滞在日数を伸ばしていたが、もう見つかったし、きっと長居することもないだろう。 元より、このリリオンには数日間の滞在の予定だっただろうし。 「まあ!そうなの。せっかくあの子の恋人に会えたのに、寂しいわねぇ」 「こ、恋人!?違いますよ!俺たちはまだ知り合ったばかりで、そんな関係じゃ……」 頬に手を宛ながらそう言うジェスさんに、思わず飲んでいた珈琲を吹き出すところだった。
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