第3話

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「そうだぞジェス。馬鹿なことをいうな! あの子に、こ、恋人……なんて、いるわけがなかろう!!」 ジェスさん、まだ俺がユニの恋人だと思っていたのか。昨日までユニという名前すら知らなかったというのに。 ……というかシルヴァさん、動揺しすぎだろ。 恋人というワードを聞いた途端、持っていた新聞を力強く握り潰してしまったため、グシャグシャになっている。 ほんとこの人、ユニのことが大好きなんだな、異常な程。 わなわなと震えるシルヴァさんを見ながら、ジェスさんはクスクスと面白そうに笑っている。 絶対にこの人、シルヴァさんがどういう反応をするか分かってあんなことを言ったんだろうな。 シルヴァさんは敵に回したら怖そうな人だなとは思うけど、正直からかいがいのあるタイプの人なんだろう。
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