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シルヴァさんが血を見る程の寝起きの機嫌の悪さとはいったいどの程度のものなのか。
正直、あまり考えたくはないな。
リビングから出てすぐ右隣の階段を登ると、俺が泊まっていた部屋が見える。
その向かい側ということは、
｢この部屋か……｣
ユニはここに泊まることがよくあるのだろうか。
扉にyuniと筆記体で書かれたプレートが掛かっていた。
さっき部屋を出た時は気付かなかったな。
……さて、どう起こそうか。
ノックの後に、声を掛けて返事が無かったら部屋に入ろう。
できるだけ、音を立てないように。
そうとりあえず扉の前で少し考えてから、俺は意を決し、ノックした。
――コンコン
誰もいない廊下にノックの音が響く。
部屋の中からは何の物音もしない。
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