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「ユニ……?起きてる?」
返事はない。
もしかしてまだ起きてないのだろうか。
部屋に入って起こすのは、先ほどのシルヴァさんの様子からして自殺行為だろう。
でも、部屋に入らないと起こせない。
起こせないままリビングに戻って、シルヴァさんに何かしら言われるのも正直嫌だ。
どちらが屈辱かというと、甲乙つけ難いが。
「……ユニ、入るよ」
ゴクリと固唾を飲み込んで、俺は静かに、出来るだけ音を立てないように、ユニの部屋に足を踏み入れた。
ぎし、ぎし、と床を踏みしめる音だけが部屋に響く。部屋の作りは俺の止まっていた部屋とほぼ同じらしい。
ただこちらの部屋は、やはりユニが泊まっているだけあって、女の子らしい家具や装飾品が多い。
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