第3話

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この表情から察するに、どうやらご立腹のようだ。 そりゃそうだ…… 起きたら男が自分の部屋の壁の絵をじっと見ているなんて、常識的に考えても有り得ないし、俺の部屋にも同じような人がいたら普通に怖い。 警察を大声で呼ぶレベル、とまでは行かないが、助けは求める。 「あ、いや、あの、えっと……おはよう?」 「おはよう。で、何をしているの?」 腰に手を当て、ものすごい剣幕で俺を睨みつける。 言葉を間違えたらユニの魔法で吹き飛ばされそうなので、慎重に選ぶことにしよう。
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