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「なんか懐かしい……。覚えてないけど」
嬉しくなって、暫く池の前のベンチに座って鯉を眺める。
どれくらいそうしていただろうか、穏やかな陽射しにうとうとし始めたとき、
横に誰かが腰かけたような気がした。
こんな誰も来ない池に誰だろう? と横を向くと、そこにいたのは誠さん。
「誠さん……?」
「……探した」
「どうしてここに?」
何故誠さんが私を探しにこの場所へ来たのか。
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