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もう3回目のプロポーズの相手を探しているのだろうか?
自分から逃げ出したのに、胸が苦しい。
ハンガーに掛けられた真っ赤なドレスを眺めるだけで涙が溢れた。
私本当に誠さんの事を好きになってたんだな。
今更遅いけど……。
頭から熱いシャワーを浴びて涙を誤魔化す。
温まった体は桃色に変わっているのに、誠さんからつけられた紅い印を消してくれるほどではなくて。
いっそうその消えない印に傷ついている私。
バカみたい……。
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