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後ろ髪にひかれる気持ちがありながらも前に進む。
社会人になってから運動って全くしてなかったから…疲れる。
たった10分間の道のりなのに、どうしてこんなにも長く感じてしまうのだろう。
駅前の居酒屋は、部でよく飲みに行く馴染みの場所。
「つ、着いた…」
乱れる吐息と流れる汗が鬱陶しい。
暑くてボタンをもう一つ外した。
鞄の中からハンカチを取り出し、首もとの汗を拭き取って息を整える。
時間…大丈夫だよ…ね。
私は勢いよく戸を開けた。
ガラッと音をたてて。
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