2-2 #2

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「三春の部屋って、生活感ないよな」 「そうかな? 結構、いろんなものあるとは思うんだけど」 辺りをキョロキョロと見渡した。 「物とかそういうことじゃないんだよ。 なんていうかなー…あんまり人とか出入りしてないって感じ。あまりにも整頓されてるから」 豆腐が箸から落下してしまった。 ポチャンとポン酢も同時に飛び跳ねた。 「まあ、せいか……最悪!」 「は?」 「見てよ、コレ!」 着ていた白のブラウスの裾を朝比奈に見せた。 それに浮かび上がる茶色の水溜まり。 「お気に入りだったのに…」 「こんなちょっとぐらい気にする必要無くない?」 「この小さな染みでも女は、気になるものなのよ。 女子っていうのは、結構細かいところまで見てるもんなのよ」 「ふーん」 朝比奈はそう呟くと、のそのそと席を立った。 「え? ……なんで」 「まあまあ、ちょっと待ちなよ」
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