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3 #2
「新宿にあるんですよ。
今日はたまたまこの辺に用があって」
「あ、そうなんですか」
男性は朝比奈よりも少し高めの声で、そして低めの身長だった。
だけど、私よりは断然高い。
私は、会話が良い区切りで終わりそうだったので、だし巻き玉子の代わりその惣菜を探すか買わないかを探すことにした。
何にしようかな…んん?
「どうぞ」
差し出されたのは、だし巻き玉子のパックだった。
「え…っ……な、なんですか?」
「いや。欲しそうだったから」
頭の中を透視されているようで困惑してしまう。
というか、そんなに欲しそうな目してたの…。
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