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見ただけで判断出来る程の高さの身長。
そして、触り心地の良さそうな黒髪。
入ってきたのは……朝比奈。
キョロキョロと周りを見渡して私の姿を確認したのかこっちへゆっくり歩いてきた。
いつもの笑顔が私を苛つかせる。
「ココ座っても?」
「勝手にすれば」
「じゃあ遠慮なく。
マスター。コーヒー頂戴。
ミルクと砂糖つきで」
マスターは何も答えず磨いていたお皿をそっと置いてコーヒーをいれ始めた。
「なんか怒ってるね」
「怒ってない」
「それが怒ってるって言うんだよ。
ここ一週間くらい俺が喋りかけてもメールしても完全無視だしさ。
色々、溜まるんだよ?男って」
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