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っていうか、由真ちゃんが先にゴールインしちゃったらどうしよう。
急に脳内に由真ちゃんの披露宴の姿が映ってしまった。
「……先輩は、無いんですか?」
そう言われても…。
あると言ったら朝比奈と…。
「あさ――……」
言いかけて止めた。
危なかった。つい言っちゃいそうになるところだった!
一人で慌てふためいてる姿は多分自分で思っているよりイタい筈。
けど、そんな私を笑いもせずにいてくれる由真ちゃんはほんっと大人だなぁ。
「あさ……明後日の予定、いや明日の予定さえ埋まってない状況よ」
実は今日は入ってるんだけど。そんなことはつゆ知らず、由真ちゃんは苦い顔を浮かべた。
「先輩…今、何歳ですか?」
「今は…27だけど」
「なんですか!その危機感の無さは!」
後輩の女の子にキレられた。
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