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会社に戻ったら、朝比奈の姿は無かった。
待ってるって言ってたのに…。
なんか期待してたみたいじゃん。
誰も居ない閑散としたオフィスに虚しく座ると余計に自分が惨めに感じる…。
ひらひらと、小さな紙の切れ端が机から落ちた。
「あれ…なにコレ…?」
床に落ちた紙を拾った。
ちゃんと見たらピンク色の付箋だった。
黒のボールペンで小さな文字で丁寧に書いてあった。
【ちょっと急用が出来て、先帰ることになった。
ごめん今度埋め合わせするから。
あと帰りはタクシーで帰れよ。 朝比奈 怜】
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