4-2 #2

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「後で事務の方に連絡しておくわ。ほんと、誰なんだよな。壊したヤツ。 ちゃんと名乗り出てくれたら始末書なんて楽に書けんのに」 課長の笑顔に促されて私まで微笑んでしまう。 「事務の人たち怖いですもんね。 報告頼みます。私、事務に報告するのなんて御免です」 指でバッテンを作って意思表示。 「えー。 ここは、公平にジャンケンで決めようよ。な?」 「ジャンケンってー…課長、今何歳ですか?」 「29」 余りにも即答すぎて、言葉に詰まる。 「それなら―――……「最初はグー。ジャンケンっぽい!」 「……よっしゃー!俺の勝ち!」
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