4-2 #2

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「課長に着いていって貰えば?」 背後に感じる人影。 「ほら。朝比奈も言ってるぞ」 課長は無垢な笑みを私と朝比奈に向ける。 なんで邪魔をするのよ。 そう言ってやりたい。 「三春、事務の笹野さん知らないだろ?」 「ササノさん?」 初めて聞く名前だ。 私の会社は本当に小さいから7人ぐらいはずだ。 だから名前ぐらいはちゃんと認識しているつもりだったんだけど…。 「ほらな。笹野さん知らないですよ、課長。 どうするんです? 三春このまま言ったら絶対愚痴吐かれますよ」 朝比奈は私に嘲笑を浴びせた。何がそんなに気に食わないのよ。 沸々と怒りが込み上げてきた。 「まあそうだな。 笹野は厄介だから、俺が着いていった方が良いな」 朝比奈は腕組みをしてゆっくりと頷いた。
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