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「まあ、否定は出来ないがな」
「こんな寒い中、お客様を待たせるなんて…。
どんな神経してるんだよ」
「ごめんごめん」
どうして俺が平謝りする羽目になってるんだよ。
チッと舌打ちをした。
「……じゃあ、まあどうぞ」
一応家の中にいるとは言え、ここは玄関で扉も全開だ。
冬の寒風が突き刺さる。
扉を閉めて、鍵を掛けた。
「なんで今日は此処に?」
「ああ…。実はさ、おふくろに頼まれたんだよ」
「光輝さんに?」
「あいつももうすぐ卒業だろ?
就職先とか決まってんのかとか。あ、あと蒼さんに挨拶しといてだってさ」
「そんなことの為にわざわざ?」
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