10 #2

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「そうだよ。そんなことの為にだけだよ。 本当、おふくろも電話したら良いのにさ意地張って。 やっぱ親子って似てるんだな」 「……そうなるかな」 とは言ったもののハルも光輝さんに似ている。 外見じゃなくて中身の話。 「ハルだったのか。 ようこそ!ようこそ!」 先生はハルに近づきハグをした。 鬱陶しそうにもがくハルを余所に先生は、嬉しそうに髪をクシャクシャにする。 「蒼さん、苦しいです。離して下さい」 「ははは!ハルはやっぱりコウに似てるよな。 うん、やっぱ兄弟だ」 先生は、よっぽどハルのことが気に入ってるのか笑顔を絶やさない。 「そうだ!」 やっと離したかと思うと、 「ハルも今晩のパーティーに参加させよう!」 なんて言い出すし。 困ったもんだ。
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