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「はっ?
なんですかパーティーって」
当然戸惑うハル。
「先生、困ってますよ。廣瀬ジュニア」
「ハル、パーティーじゃなくて正式には飲み明かそうみたいなもんだから」
「げっ…」
この飲み明かそうの会は、月に何度か先生の気紛れで開かれるためハルもお馴染みのメンバーだ。
「ちょうど良かった。
ナイスタイミングだな!ハル!」
陽気に笑う先生をさて置き、早速いつもの店に電話を入れる新城さん。
「先生、『鞘』で良いですよね?」
「うん!だって、僕『鞘』しか知らないもん」
「先生、いっつも女将さんに迷惑かけてるんですからー…。
今回くらいはちゃんとしてくださいね。あんたお酒弱いんだから」
これが、俺たちの日常。
幸せだったんだ。
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