10 #2

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「はっ? なんですかパーティーって」 当然戸惑うハル。 「先生、困ってますよ。廣瀬ジュニア」 「ハル、パーティーじゃなくて正式には飲み明かそうみたいなもんだから」 「げっ…」 この飲み明かそうの会は、月に何度か先生の気紛れで開かれるためハルもお馴染みのメンバーだ。 「ちょうど良かった。 ナイスタイミングだな!ハル!」 陽気に笑う先生をさて置き、早速いつもの店に電話を入れる新城さん。 「先生、『鞘』で良いですよね?」 「うん!だって、僕『鞘』しか知らないもん」 「先生、いっつも女将さんに迷惑かけてるんですからー…。 今回くらいはちゃんとしてくださいね。あんたお酒弱いんだから」 これが、俺たちの日常。 幸せだったんだ。
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