10 #2

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青柳展は技術力を求める賞。 先生の教室屈指の技術力の高い夕花さんにはぴったりだ。 それに、今年で最後になる。 それ故に一層気合いが入っている。 「ほら。朝比奈くん」 新城彩愛は先に入れと手を招く。 「いや…新城さん…お願いしますって―…あ…」 無理やり部屋の中に入らされた。 焦った俺はテンパって言おうとしていたことが頭から抜け落ちてしまっていた。 ドドンと床が荒々しく音を発てる。
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