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私の気持ちは"好き"に分類されるのだろうか。
セックスだけで勘違いしているだけかもしれない。
身体だけの悦びだけで純粋な気持ちではないかもしれない。
「課長はどうなんですか…?」
「俺?」
私がこういうことを言ったことが予想外だったのか、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている。
「俺は…」
課長は徐にネクタイを緩めた。
その動作が妙に色っぽく感じる。
「三春を困らすかもしれない」
「……?」
ふう…と息を吐いた。
そして課長は、真っ直ぐな眼差しを私に捧げて言った。
「三春のことが好きだ」
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