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………。 聞き間違えかと思った。 そう思って課長の顔をもう一度見た。 「……本当だよ」 課長のアーモンドみたいな奇麗な瞳がキラキラ輝く。 まさか…。 それしか思わなかった。 「俺は真剣だよ。 俺は、三春を哀しませたりしない。絶対幸せにする。 なんかプロポーズみたいになってるけど、そう考えてくれたって良い。 まさか、こんな形になるとは思ってなかったけど……」 課長のその単語一つ一つが嬉しくて。 こんな私を好いてくれるのが夢のようで。 だけど、頭に過(よ)ぎる朝比奈のあの笑顔。
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