11 #2

1/5
前へ
/35ページ
次へ

11 #2

ドンドン、ドンドン。 初めは雨の音かと思ってもう一度目を閉じた。 けど、よーく聞くとそれが雨の音じゃなくて玄関の扉をノックしている音だということき気付いた。 手元の時計は12時を過ぎたころを指し示していた。 誰?こんな時に。 少し怖くなって恐る恐る扉の方へ歩いていった。 身体全体が痙攣を起こしているように小刻みに震え始めた。 震え出したら、あとは同じ間隔でその衝動が繰り返される。 「誰…?」 そう思い、ドア窓を覗いた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加