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｢アオさんは…。
アトリエを畳んで何処かに消えたよ。奥さん共々ね｣
｢そんなの無責任過ぎる！｣
私が言うだけ無駄かもしれないけど、理不尽すぎる。
｢……ああ。
けど、先生は残ろうとしてたんだよ。彩愛さんのことの責任は俺だって。
けど菜々子さんはそれを許さなかった…。
まあ、普通に考えたらそうなんだけどさ。
自分の夫が教え子と不倫関係にあって、しかもその上その愛人に殺されかけたりしたら逃げたくなるのも頷ける｣
｢じゃあ、連絡はもうしてないの…？｣
｢いや。アオさんからは１ヶ月に一度だけ怜の元に手紙が届いてるらしい。俺は見せてもらったことはないけどね｣
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