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「…ハルにはどこまで聞いた?」
朝比奈は手を離した。
温もりが名残惜しく感じる。
正直に私は教えてくれた事実を朝比奈に話した。
陽輝さんの気持ちは伏せて。
朝比奈は私の話を苦しそうに耳を傾けていた。
唇をギュッと噛み締めて。
そんな表情されたら私まで悲しくなる。
朝比奈がどれほどまでに彩愛さんを愛してるのか。
罪を償っているのかを身にしみて感じてしまうのが辛い。苦しい。
「……三春は、こんな俺のことどう思う?軽蔑する?」
「わたし……は…」
言いたいことが言葉に出来ない。
言葉は難しい。
だけど、言葉でしか伝わらないものってあるはずだから。
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