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自分のモノのように、撫で回す怜に酷く腹が立って仕方がない。 三春の方もそれを別に嫌がってる様子がない。 寧ろ喜んでるようにも見える。 「……朝比奈」 「んー?」 「止めてよ。こんな大衆の場で」 三春は怜の手を弾き飛ばす。 怜はそれに驚いたように手をパッと離した。 所謂、降参のポーズで制止した。 「すいません、課長」 俺はなるべく不自然にならないように笑顔を作った。 今、目の前にいる朝比奈は俺の知っている"朝比奈"いや……"怜"ではない。 計算された外見も、仕草も、……声さえも。
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