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あの時以来、朝比奈は先生を模倣している。
事件後、怜は大学に行かなくなった。
酷く心に傷を負った怜に掛けてやる言葉なんか俺には見つからなかった。
この職に就きたいと言った怜を支援してあげたのが唯一の償いだったのかもしれない。
それにしても…このあからさまに俺に向けられる視線…いや敵対視が目に見えるくらい判る。
「……朝比奈、ちょっと」
三春は怜のシャツの端を掴んで休憩室の方に引っ張って行った。
呆気に取られる俺を知ってか怜は「課長、すいません」と、詫びをいれた。
俺は2人が歩いていくのをただ呆然と眺めることしか出来なかった。
椅子にぐうぅっと体重を掛けた。
「………」
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