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もしかしたら…恋をしていたのはもっと前からだったのかもしれない。
まあ、そんなものに理屈とか理論とか必要はないんだとは思うんだけどやっぱり何処かでそういう理由を付けたがっている自分がいる。
新人担当に当たっていた俺は、入社したての三春の指導員として会話したのが三春との出会いだった。
当時から、雰囲気は少し尖っていて強気な印象が強かった。
けど、それは人のことをバカにしているとかっていう意味じゃなくて、優しさの裏返しみたいな強さだった。
その雰囲気に呑まれてしまった。
三春が横を通る度に香るシャンプーの匂い。
笑った時に、少し上がった目がその時だけ垂れて優しく見えること。
今じゃ、全てが愛らしい。
けど、三春は多分…怜が好きだ。
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