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「なんか久し振りだね。兄さんの部屋入るの」 勝手にひとの部屋に入ってきてその上遠慮なしに探索する陽輝に呆れながらも、渋々コーヒーを淹れた。 長い間見てない間に陽輝の髪の色は随分明るくなっている。 「兄さんさ、彼女いんの?」 「いないよ」 勿体無い、と小さく呟いた。 棚に飾ってあった写真立てを陽輝はじっと眺めていた。 「この写真いつの?」 「社内旅行のときに撮ったやつ」 「へー…あの人、兄さんと同じ会社だったんだ」
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