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テーブルに臥せて寝ている三春は、ぐっすり眠っている。
寝息と共に寝言も時折、漏れているのがくすぐったい。
「狸寝入りじゃないよな?」
返事のない三春に向かって話しかける。
勿論、返答はない。
「ほんっと。なんなんだよ。
折角さ、俺が誘ったのに…どうして寝ちゃうわけ?
あり得ないでしょ?てか、分かってる?無防備すぎ」
スースースーと、寝息が返事。
「俺、久しぶりに笑ったかも。
ありがとう。琉依ちゃん」
三春のサラサラした黒髪に吸い寄せられるように、手がのびて行った。
「由真ちゃーん。分かってるー。あー。きゃーぁ」
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