20【回顧】 #2

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テーブルに臥せて寝ている三春は、ぐっすり眠っている。 寝息と共に寝言も時折、漏れているのがくすぐったい。 「狸寝入りじゃないよな?」 返事のない三春に向かって話しかける。 勿論、返答はない。 「ほんっと。なんなんだよ。 折角さ、俺が誘ったのに…どうして寝ちゃうわけ? あり得ないでしょ?てか、分かってる?無防備すぎ」 スースースーと、寝息が返事。 「俺、久しぶりに笑ったかも。 ありがとう。琉依ちゃん」 三春のサラサラした黒髪に吸い寄せられるように、手がのびて行った。 「由真ちゃーん。分かってるー。あー。きゃーぁ」
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