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三春の腕を自分の肩に乗せてそのまま持ち上げた。
予想はしてたけど、軽い。
首がクタッと折れ曲がってるせいか俺の体にピッタリとフィットした。
態勢を整えて、片手で襖を開けた。
「朝比奈くん!?」
「ごめん、ちょっと今日の代金また今度でも良い?」
「ええ…それは、良いけど…」
店にはもう俺と三春しか残っていなかったようで、他の個室の灯りは無かった。
「朝比奈くん、大丈夫?」
「全然ですよ。俺も女の人一人ぐらい抱えられますよ。
すいません、ドア、開けてもらって良いですか?」
「それなら、良かったわ。
ほんっと女と見違えるくらい綺麗な成りだから、心配しちゃうの」
「そんな褒め言葉嬉しくないっすよ。
じゃあ、すいません、また後日改めて来ます」
三春を背負ったままパーキング場に向かった。
起きてるのか疑うくらい三春は足を無造作に振り回して、暴れる。
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