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ある土曜日の朝、いつものように誠さんと2人で朝食を済ませ、リビングで寛ぐ彼を尻目に家事をこなす。
食事中に出来上がった洗濯物をベランダに干すために、大きな篭を抱えてリビングに入った。
「何してるんだ?」
「家事ですけど……?」
もう1年も続いているいたって普通の日常。
「それはわかるけど、そうじゃなくて……」
「奥様、旦那様は奥様の体を心配されているんですよ」
私達のやりとりに痺れを切らした人物が口を挟む。
結婚を期に神宮寺家で誠さんの世話をしていたしおりさんが、家政婦としてやって来てくれている。
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