おまけ1 女神のその後

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「これだけ言ってもダメなのか?」 誠さんがマタニティードレスのファスナーをゆっくり下ろしながら、背中に指を這わす。 「……ダメ……です」 甘い誘惑に流されそうになりながらも、ギリギリのところで堪えた。 誠さんの手首を掴まえると、自由になったファスナーをもう一度上げる。 「わかったよ。でも送っていくから」 「ありがとう」 少し拗ねている誠さんの機嫌を取るように、一瞬だけ触れるキスをして微笑んだ。 これで今日1日何とかなりそう。 この1年でようやく誠さんの扱い方もわかるようになった。 .
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